詩
□cruelty
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檻の中で爪を立てて
開く事のない扉を開けようとして
泣いても自分を痛めても先へ進まないのに
悪い事ばかりを考えてしまいたくなるほど
希望など失せてしまう
暗く凍る床に頬を寄せた
冷たく染みる痛みは涙を越えた絶望の様に
風景滲むその瞳から零れ落ちる涙は悲しみを増して痛みを増して
何も考えらんない感情
暗闇の先を指先でなぞってみる希望は無く先も無くただ暗い檻の中
何もない場で泣き崩れる
光が差してくれるなら太陽が眩しい光で照らしてくれたならなんて考えも寂しく消えてゆく
何度も黒の壁を叩き全てを痛めても頑丈な壁は破壊はしない
何度も何度も傷つけて痛くて苦しくて
やがて瞳から映る血が滲む
零れ落ちる私の生
やがて命絶える
このまま逝けるなら天国に届くのなら
この暗い檻の中で死ぬ
悲惨な少女の跡
民に讃えられた…
閉じ込められたら抜け出せないくらい暗い檻
まだ一人少女が犠牲になってゆく
選択は快楽か滅びるか
生贄は絶えない