short story
□A death warrant
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「最後に望む事は?なるべく、お答えしましょう。」
「そ……そんなもの有るわけがねェ!!!!そうだ、助けてくれ!!!俺が……俺が何し……
ズガァンッ
ぎゃああああああ!!」
ほとばしる血が真っ白な僕の髪を染めた。
鉄臭い匂いと合間って、埃が舞い上がりかび臭い。
『A death warrant』
〜それは死の宣告〜
体から、血生臭いニオイ…。
黒いコートは、新しく下ろしたばかりなのに、八つ裂きだ……。また、新調しなきゃ…。
そう、誰も僕を殺せやしない…。
裁きも受けない……。
僕達は、最高神の下部……死神なのだから…。
「そうですか…それは、残念です……ご利用頂き誠に有り難うございました」
僕は、目の見開いて、死んでる『咎人』の、目を手で覆った……。
「アレン君、お帰り♪あら……又、派手にやらかしたのね……。」
兄さんへの報告は後でも、良いからと、風呂へ進められた。悲しそうな、笑顔だった……。
……
………
…………
何度、洗って血は取れても、ニオイは一生、残った間々だ。
「よっ♪」
「なんだ、ラビか…。」
わざわざ、横に来なくても良いのに……。
「何だって、何さ……アレン、今日は?」
「麻薬貿易会社の社長……。」
ラビはふーんと、言って又、ゴシゴシと、体を洗い始めた。
「アレン、無理すんなよ……この頃、働きすぎじゃね?」
「死には、しませんよ……。」
「うん、でも、疲れるだろ?」
確かに、この一週間、働き詰めだ…。
「血も涙も……無いですから……。」
「だから、顔に傷付けたん?」
「カッコイイでしょ?」
あほくさ…と、笑われた。確かにアホくさいかもね……。
「まァ……良いけどさ…周りに迷惑掛けんなよ?」
「ラビに言われたくないし……」
「な…生意気な餓鬼さァ…。」
「紳士ですから。」
それから、僕は何も言わずに大浴場を出た。
「 」
ラビが何か言った気がしたが、興味なんて更々無かった。
人を殺す事で、僕の心は荒んだ……。
何も、思わない、感じない…。
宿命だ。この、『手』を持って産まれたのだから…。
そうだ、僕だって元は人なンだ………。
「コムイさん、仕事下さい。」
「でも……「良いですから!!」
コムイさんは、僕の上司だ。
「分かった。じゃあ、日本に行ってくれない?」
「また、日本ですか?今日もでしたよ?」
日本はね、薬関係が多いンだよと、言う。
「んじゃァ、行って来ます!」
「ヘマしないでねェ
−−日本・越後−−
『そこで右ねェ…♪で、神田って、家だから…。』
「誰を……ですか?」
『全員♪』
「多いし……。」
がっちゃん!!
『うっ・・わァああ!!』
中からだ!!
「っく・・・なんだ・・・。」
家の中は、既に血の海だ・・。
まン中には、髪を振り乱した青年が居た。
「お前・・・誰だ?」