starry☆sky


□しあわせにしてあげる
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君は俺よりもずっとずっと小さい



俺が高すぎるっていうのもあると思うけど



ちょっとでも抱きしめたら君は崩れてしまうんじゃないかって思うほど小さい



なのにそんな思いとは裏腹に俺の力は強くなる



君を俺だけのものにしたいって思う







「翼くん?」


「ぬ?」


「ぬ?じゃないでしょ? ちょっとだけで良いから離れてー」



軽く目を涙をためて言う俺の大切な君



君は誰よりも忙しいはずなのに俺にかまってくれる



それを良いことに甘えまくっている自分もいる




「この仕事が終わったら一緒に遊ぼう?それまででいいから離れて?」


「ぬー駄目だ!!」


「なっ…!!」


「月子と遊べなくてもいいからこうしてべったりしとく!」




もちろん迷惑だなんてことはわかってる


それでも君と一秒でも離れたくないっていう気持ちのほうが勝ってるんだ





「月子は俺と一緒にいるのはいや、なのか?」




そう聞くと君はそんなことはないっと言って首を振った


だけどやっぱりその顔は少し困った顔をしている



わかってる、わかってるよ



こんなのただのわがままなんてことは




でも君から一秒さえも離れたくないんだ



こんな束縛みたいな愛しかできない俺を



君は…どう思っているんだろう




そんなことを考えていたら君はふーっとため息をついて



こっちをじっと見てきた



「じゃあいっしょにやろ?翼君も仕事、少しだけ残ってたでしょ

 一緒にやれば楽しいし!」



そう言って自分の横をポンポンと叩く



うん、やっぱりき君は優しいや



こんな俺を十分、いや百分は愛してくれている



俺に出来ることはただ君を愛し返すだけ




俺はにこにこと笑う君のおでこにそっとキスを落とした






ねぇ、君は俺のことを愛してくれるよね


だから俺も君のことを愛してあげる


しあわせにしてあげる


だから俺のわがままにもたくさんつきあってよ





END


title by 確かに恋だった
 

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