霧の先にある希望の虹


□新たな決意と新たな力
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「ま〜た刑事のカンですか?でも、もう搬送しちゃったし、僕に迫られても困りますよぉ」
「……」
「君たちもはやく帰ってよ。警察の仕事の邪魔になるから」
「今日は随分熱心ですね、普段はさぼってるのに」
深雪が言った。
「い、嫌だなぁ僕はいつだってちゃんとやってますよ。
堂島さんもちゃんと仕事してくださいね。自分の怪我を直すっていう仕事をね」
深雪とリアは互いにしかわからないアイキャッチした。
「…お前たち、こんなとこで何してる」
堂島が勇希たちを見て言った。
「確かめたい事があってきました。足立さんに」
「私たちは保護者代理人として」
堂島は深夜に近い時間にいることを咎めようとしたが、深雪たちがそういい口を閉じた。
「じゃ僕は戻りますよ、署に戻って報告しなきゃならないんで」
横を通り抜けようとした足立をククが止めた。
「そっちに話しは無くても、こっちには山ほどある。逃げられると思うな」
些か喧嘩ごしで言ったが、深雪は止めなかった。
「ナンなんですか?炎火さん、自分のポケモンの管理くらいしてくださいよー」
「‥‥
『『□□□□□』』
直斗が足立に山野アナと小西早紀が殺されたのは別の人物だと分かったと言っている時、深雪の頭に映像が走った。

危険信号だ。

近未来それも数分以内に起きる出来事だ。
その映像を視ている間に足立を問い詰めたようだ。
「そんなの、生田目が全部『入れた』に決まってる」
「入れた?」
足立ははっとした。
墓穴を掘ってしまったのに気づいたようだ。
一人だけ訳が分からない堂島は前に勇希が言った事が関係してるのかと思った。
「貴男は菜々ちゃんが生田目に攫われた時に直斗が見つけた『生田目のメモ』を読んだとき言ったな。『決まり』だと。
それは、どうゆうことだ?」



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