霧の先にある希望の虹


□真実と見直し
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「あのさ、深雪さん」
「何か?」
「用意したアレなんですか?」
「『直斗が改造した時限爆弾に似せた私の古い目覚まし時計』」
「ただの時間稼ぎなんで直ぐに戻ってきます」
ある意味恐ろしい事を言っている二人。
もしもの時はリアが置き忘れたというらしい。
駄目なら記憶を(リアの能力で)消すという強行手段まであるというから、二人が仲間で本当に良かったと思うことにした。
「いったあっリー、いきなりなんで殴るのよ?」
「願いを叶に来たといおうとした、から」
二人をほっといて、勇希たちは生田目に質問を始めた。
「救うとは殺す事か?」
「違う…放っておくと……殺される。だからあそこに…いれた」
「(誰にだよ)」
「じゃ『誰を一番最初にテレビに入れた』」
すると生田目は腕を上げて雪子を指さした。
「え、私?」

生田目は最初の被害者『山野』と二人の被害者『早紀』を入れていない。
勇希たちのようにマヨナカテレビに映った人が死ぬとわかり、偶然テレビに入れる事がわかり、犯人に殺させないために監禁というかたちに浚い匿うことにした。
雪子、完二と数日したら見つかっているから『でられる』と思い続けていた。
そして、自分で入り自力で出られないとわかった。

二人を殺した犯人を知らないから知りたいと言った。
脅迫状の事を聞いたら、生田目が出したものでは無かった。
「生田目氏、犯人が見つかるかは貴男しだいだ。あの世界の事を知っているのは私だけだ。
いや、私たちだからこそ貴男を理解できる。いつからテレビに入れるようになったか教えてくれ」
深雪が言った。
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