霧の先にある希望の虹


□八十神高校文化祭
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「は、はぁ
宇治金時(深雪曰く抹茶が少ないし薄い)を食べていた深雪がすっとんきょうな声をあげて、スプーンを落しそうになってしまった。
「まて、僕たちは八十神高の生徒でも、教師でもない」
バケツパフェを一人で食べていたリアが言った。
「花村先輩が飛び入りもいいからって深雪さんたちの名前も書いたんですよ」
もうすぐ八十神高の文化祭だとは聞いていたが、そのさいにミス?コン(女装コンテスト)とミスコンが行われると聞いた。そこまではよかったが、出場用紙になぜか、炎火深雪とリアリー(中略)・ブラウフォーゲルの名前までかかれていたらしい。
「深雪、ジュネスごとあいつを燃やせ」
「麗奈に怒られるよ。あいつ温和だけど、弁護士としての誇りは両親譲りなんだから」
できればしたいがといいながら白玉をスプーンですくい口にいれた。
「野蛮なこと言わないでください」
「それで、しかえしにミス?コンの出場用紙にあいつらの名前を書いたのか」
「あたりまえじゃん」
「てか高校の文化祭でなんでミスコンがあるの?」
「柏木先生の要望らしいですよ」
要望兼主催兼出場者兼自称優勝候補と深雪は心で悪態を付いた。
「なんか嫌な予感がするんだがな‥‥」
「深雪がいう時は、本当にろくな事がないからね」
占師を職業をしているだけはあるためか予言とか当たる。
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