霧の先にある希望の虹
□氷の貴公子と探偵王子
3ページ/8ページ
?視点
珍しい人
それが第一印象だった。
緑色の髪、多分染めてるのではなく素の色だろう。
最近は染めても艶や天然に見える商品もあるらしいけど、彼のは漠然と素の色だと思った。
探偵という職業からか無意識に観察してしまった。
肩からかけていた黒いカバンに犬らしきキャラクターが【R】というアルファベットを持っているキーホルダーだ。
Rつまり名前の頭文字が、ら行の名前を持つのだろう。
だが、最近は関係なく付けてる人だっている。もしかしたら、好きな人の頭文字かもしれない。
「リーフ」
ぽっつりと彼が言った。
リーフ。それが、恋人の名前だろうか?。
あっ目の色って藍色だったんだ。
肌は白い半袖のコートを着ているのにもかかわらず、白いと分かる。
背は‥‥僕も高めのブーツを履いているが、彼はかなり高い昔流行ったちょう厚底ブーツ程ではないが高い。
手にはユニ〇ロの袋を下げている。大きさから結構買ったのだろう。
「54‥「手をあげろ」」
「おとなしく言うことをきけ」
「きゃああ」
突然覆面をかぶった男達が言った。
「静かにしろ!」
「強盗っ」
銀行強盗。
相手は五人。たぶん裏で買ったか、モデルガンか、マシンガンや銃を持っている。
「携帯もってる奴はこの袋にいれろ変なまねしたら殺すぞ」
かなり綿密に作戦をねっているようだ。
.