霧の先にある希望の虹


□ペルソナ様とフィレモン
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「ほら、引いてるわよ銃しまいな」
深雪がたしなめながら言った。
「‥‥わかった」
流星をホルターに戻した。
「とりあえずシャドウがいるんだから術は効かないし、対抗できるようにするか……それには」
「み、深雪‥‥?」
深雪がにっこりと笑い勇希達を見た。
『え?』
ぽんと勇希の肩を叩いた。
「強力しろ」
「何言ってやがる
「止めた方がいい、深雪は小学生の時に高校生相手に多勢に無勢で勝ってるから」
引いた。うん、ドン引きだ。
高校生数人相手に勝利する小学生などいるわけがないと思うが、その話は冗談ではなく実話だった。

「だから、小学校は卒業してる時だって、まだ中学には上がってないけど」
『(どんな子供だったんだ)』
「なぜ、そんな事に…?」
「私の可愛い妹を泣かせたからだ。てか、かつあげしたから

『(シスコン)』
「とにかく、強力しろ
『(選択権拒否権無し)』
今日、今この時ほどみんなの心がひとつになった事はないだろう。


◆◆◆



「これでいいのか?」
深雪とリア。勇希と陽介が四隅にそれぞれいる。
他の皆は部屋の真中にいる。
「ああ、私がやる通りにやるのよ」
『(逆らえない逆らったら殺すって目が言ってるよ)』
「ペルソナ様、ペルソナ様おいでください」
といいリアのいる角まで来た。
「深雪、あっちにいる「今日のご飯は散寿司」ペルソナ様、ペルソナ様おいでください」
「いいのかいいのか散寿司でんな恥ずかしい事するのか
『(扱いなれてるんだ)』
「ふぅっペルソナ様、ペルソナ様おいでください」
勇希が言い、陽介のいる角間で来た。
「相棒」
「殺されるのとどっちか選べ」
「‥‥‥ペルソナ様、ペルソナ様おいでください‥‥」
深雪が最初にいた角まできた。
「で?」
「これでいい。こうしないと蝶々仮面に会えないからな」
「蝶々仮面?」
ぐらっと空間が歪んだ。
『っ



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