霧の先にある希望の虹


□クリスマス・スクランブル
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「リアさん、一時帰国ですか?」
「ああ、明後日までにはまた帰ってくる」
誕生日ともあり、恋人である仁と記念日を過ごすらしい。

「でも今日は結構大盛況ですね」
「クリスマス間近だからな、ラッキーアイテムとか、カラーとかな」
クリスマスに告白したいからという事も少なからずある。わざわざ電車を乗り継いで来た人もいるらしい。
「はぁー温かい。深雪さんの部屋のは掘りこたつだからね」

因みに今は特捜隊女メンバーは深雪の部屋で寛いでいる。
ほしと真美は原型でくっついて寝ている。
ウィウィは深雪の肩に、ククは深雪の隣に擬人化して座っている。

「深雪さんはいいんですか?彼氏さんに電話しなくて」
「あいつにか……んーもう少しじらす」
『(この人、ツンデレて言う可愛いもんじゃない…)』
女王様でないだけましだが、と特捜隊女メンバーは思った。

「そうだ、直斗くんは勇希先輩と約束したの?」
「ぶはっっぅみ、深雪さん
「言ってない。てか直斗は勇希と付き合ってるンだから当たり前な問いだろう?」

うんうんと直斗の隣に座るりせが言った。

「最後の海苔煎餅もらいっ」
といい千枝が透明の袋(唯一賞味期限が印刷されている)に入った海苔が巻かれた煎餅をとった。

「醤油煎餅はまだあるな」
「また静乃に頼んで送ってもらうか?」

塩煎餅の袋を開けて言った。




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