霧の先にある希望の虹


□閑話
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空は藍色になり、夜の闇色に染まりだそうとしている。

「怖いのか?選択をするのが」
「深雪さん‥‥?」
気の早い一番星がもう瞬いている。

「恨みからは何も生まれない。貴男はここまできたんだ、自分や仲間の為に一本を踏み出しなさい」
「深雪さんは『あの占い師』なにか、関係があるんですか?」
「私に一番近い知り合いだ。
くっしゅっさぁ寒いから戻ろう」
深雪は勇希を置いてさっさと戻ってしまった。

「(やはり、私とリーがこの世界に落ちた原因の一つは勇希にあったか)」





菜々子の病室の前に戻ると完二が足立と何やらもめていた。
「テレビもってこい」と叫んで言った完二を深雪が回し蹴りを入れた。

深雪はにこりと笑った。
「病院で騒ぐな喚くな走るな叫ぶな」
「‥‥す、すいませんでした」
ガラッと菜々子のいる病室の扉が開き看護婦が飛び出してきた。
「菜々子ちゃんのご家族は?早く入って、声をかけてあけてください」
すぐに勇希は病室に駆けはいっていった。
「菜々子ちゃん、大丈夫なのかな?」
「あっ深雪さんどこに?」
「ほしたちに電話してくる」
といい深雪は下に降りていった。
病院だから、ポケギアが使えないため設置されてる公衆電話を使った。





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