霧の先にある希望の虹


□プロローグ〜剣士と軍人の旅の始まり〜
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「魔法札・ARM・シルビー・スラッシュ」
雪の様に白い腕が刃物の様になり、彼はそれで魔界獣を切り付けた。
一刀両断された魔界獣は蒸発されて消えた。
「よし、こっちも終わ、りっと」
踵落しを魔界獣にくらわして、反転して着地した。
「やっぱり『素』の蹴技でもいいんじゃない?」
「今度やってみましょうか?真美に」
冗談混じりで言った。彼も彼女に小さく笑った。
「っ?」

『何か』に気づいて、その方を見たら、思いだけない『モノ』があった。
「なっ綻地獄
「わぁっ」
溜めた水の栓を抜いたように吸い込まれていく。
「リーっくっ」
即座に腕を掴んだ。
「大きい」
「助かるさ、何たってリーは幸福体質なんだ、から
「ユキ。それなら、この状態になってないよ」
悪態を付き合いながら言った。
「そうか?っあってありえないから〜
足場が崩れ、掴んでいた枝がボキと折れて、『ユキ』が避けんだ。
二人は綻地獄に落ちてしまった。














ドザッスタン
「痛、あっコンタクトまた無くした‥‥」
頭をふりながら言った。
「大丈夫?」
ちゃんと着地した『リー』が聞いた。
「さて、何処かね?てか何だ、この凄い霧」
「そうだね。ここは行け、シュバ」
腰のベルトに付けていたボールの一つを取り投げたら、中から星と輝きを放ちながらテンガロンハットをかぶったような頭の『紫色の烏』が出てきた。


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