レジェンド・ウィング 完
□八章 荒れ地に咲く名の無い花
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血
血、血、 血、血
一面が赤く染まる
町が炎の海にのまれ
あちこちから血と肉が焼ける臭いが
人も
ポケモンも
「っはぁっはぁっあっゆ、夢?」
ポケモンセンターの一室。
自分にすりついて眠るカラカラ
向かいのベッドには旧友にして親友の深雪に新しい友達の葉月が寝ていた。
窓の外には新月から満月になる為に満ちようとする細い月が見えた。
月明かりは無いに等しく、うすぐらいが、夜目があるリアは回りははっきりみえている。
「夢…違う、昔‥‥‥僕がやろうとしたことっ」
革命を起こそうとした組織の戦闘員。
ただ戦い相手を戦意不能にさせ、ポケモンを奪うトレーナー。
「近づいてる…のか?」
リアは震えが止まらなかった。
組織の復興を企むアイスバインとの再会がせまってると思うと。
自分を誘拐し洗脳し機械にした。
自分を手にいれる為に両親を殺した。
あの男を
「ゆるさない」
リアリーは呟いた。
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