レジェンド・ウィング 完
□二章 魔の手と銀色の手
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「こっちにくる前に
かな(黄雷ジムジムリーダー)の所にハル(青海ジムジムリーダー)の所とかで(勝って)バッジを貰ってるから、半分の五個で出場資格がもらえられるな」
「でも深雪、最低一個は地方のバッジを持ってないといけないんだよ?」
7杯目のラーメンを食べながらリアが言った。
「平気よ、一月前くらいまでに紅に行くから、そしたら奈瑞菜(以下略)の所とかにいくから」
とりあえず明日この町、豊緑のジムですみれ子に挑戦する事になっている。
「大丈夫?地面系のタイプだよ?」
「シャシャがいる。
デビュー戦よ。それにククやほしいるから」
懐いてはいるが、まだ擬人化できない新メンバーのシャフインのシャシャ。
まだまだ解ってない生態や能力もあるため、理解するなら実戦が一番だ。
「サンディ(仮)フォルムの他に、アクアフォルム(仮)があるからな」
「深雪、タイプバランスは大丈夫?」
「そうだな。ククとほしは炎、シャシャは水と地面。後は草や悪、だな」
電気というと相方リアの拒絶反応が出るため言わないし、ほしが電磁法を覚えさせているので問題はない。
「ククぅ〜‥」
「こら、ほしちゃんと卵食べなさい」
ほしは卵が苦手らしい。
因みにククはニンニクラーメン、ほしは醤油ラーメン。シルヴィアは味噌ラーメン、ニュニュは担々麺、シュネーは早くも懐かしくなりつつあるつけ麺、シュヴァルツは塩ラーメン、ベリーはこってりラーメン。クノッヘはシュヴァルツたちから分けてもらっている。
北部の地方のせいかとにかく寒い(欧州出身のリアにとっては暖かいくらいだが)為、温まるラーメンになった。
「すいません、とんこつラーメン追加」
「いい加減にせい。てかほしリアの器に卵入れるな」
「じゃ野菜ラーメン、特盛りで」
「だから追加するなって」
「じゃおおもり」
「言葉が通じてるのに、話が通じてねーっ」
深雪も深雪で律儀にツッコミを入れる。
リアル夫婦漫才を繰り広げ、会計を済ませた。
「じゃ私はジム戦に行くが、リーはどうする?」
「‥‥森にいく」
「そうか、じゃPCで待ち合わせな」
コクリと頷いた。
「じゃ行こうか」
「ああ」
深雪を見送ったら、森に足を向けた。
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