レジェンド・ウィング 完


□一章 砂地の出会いと再開
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「はい、防砂ゴーグル」

砂漠を渡る為に以前とある友人に依頼して作ってもらった防砂用のゴーグルをリアに渡した。

「ユキのは防砂ゴーグルは?」
「これ、眼鏡かけたままでもゴーグルがかけられるようにしてもらった」

深雪はパソコンのやりすぎ、本の読みすぎでかなり目が悪い。

「ユキの今の所持ポケモンまだククとほしだけだから早くパーティーを揃えた方がいいぬ」
リアの冷静な言葉にグサリと心臓に氷矢が刺さった気がした深雪であった。

「主には俺が居れば十分だ」
確かにある村の非公式のバトルでクク一匹で優勝を獲得している。
「だが、クク。お前とほし以外のやつらを置いてきたから、せめて後三匹はゲットしないとならない」
深雪の正論的なたしなめにククは渋々同意した。

妹の沙苗も深雪にしか懐かないガーディと言われているが、ククの場合はそのまま深雪にしか絶対に懐かないバクフーンだ。

「じゃあ、砂地獄にはいりましょうか?」

砂漠のわりに陽があっても寒いくらいの荒野だ。
しかも1日のほとんどが暑い空気と冷たい空気が交じり合うせいで強風が砂を巻き上げて視界や行く手を阻んでしまう。
「砂地なだけありナックラーやヒポポタスが多いな」
「そういえば、ユキの知り合いに色違いのサンド持ってたね」
普通のサンドは黄色っぽい体だが、深雪の友人がゲットした色違いのサンドはウグイス色だ。

リアから話題をだすのは珍しいが、深雪は気にもせずに答えた。




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