レジェンド・ウィング 完
□三章 セツナの戦い
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「この辺りはやっぱり氷系が多いな」
深雪が掌で腕を摩擦させながら言った。
欧州育ちのリアとミントと違い基本的に暖かい地方で育った上に深雪は極度の寒がりだ。
「てかさ、見てて思うんだけど、ニューラ一匹だと『袋叩き』は意味ないよな」
「確かに、まぁ見方なら心強いが敵側だときつっ何か来る‥‥
」
リアの磨ぎ澄まされた感性が微かな感情をとらえた。
「おーほっほっほっほっ」
大きな雪掻戦車の上に仁王立ちしたナージャが高笑いしていた。
『‥‥‥‥‥( ̄0 ̄;』
あっまりに古くさい登場に三人はコメントを失ってしまった。
というより冷たい視線を通り越して、憐れみの視線を送った。
「‥‥気のせいだったみたいだ」
「人が多いなから仕方ない。
もう少し奥に行ったらもう一度リルルの力で調べてみよう」
「うむ、同感だ」
そして、三人は見なかったことにした。
他に
・慈愛の目でフォローする
・バトル開始
・とんずら
があったが、三人は関わらないを即決した。
正に以心伝心の即決だ。
「て、こらー!!。無視するなー
」
「遊んでほしいなら、そういいなさい。幼稚園児を少しは見習ったら」
[幼稚園児の方がませているが、素直で可愛い]という意味だ。
「相変わらず見事な毒舌じゃな
(^_^)」
猛毒がたっぷりとついた鋼鉄の剣で突き刺すような毒舌を持つ深雪だ。
「ユキだからね」
リアが同意した。
「それで、あやつは誰じゃ?」
「私のシャシャを剥製に使用とした成上がりお嬢様だ」
きつい言い方をした。
「ハク‥‥セイ。星座ではないようじゃがな。どうゆう意味じゃ」
※ミントは西班牙人です。
「はくせい【剥製】
動物(ポケモン)の皮を剥ぎ臓器を取り出して代わりに、綿・芯などを入れて縫い合わせ特殊な薬品を塗り生きた姿に似せて作ること。」
「なっそれはstufrir(西班牙語で剥製)のことではないか!許せぬ」
「そんで何のよう?一回切りの使い捨てキャラじゃなかったお嬢様」
「深雪、それ禁句」
ちなみにノッポと達磨チビもいたようだ。
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