霧の先にある希望の虹
□氷の貴公子と探偵王子
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探偵王子視点
流星のバッチが着いた白い帽子を被り直しながら立ち上がった。
「おい、おとなしく座ってろ
」
「言っただろ?今の電話は、はぁっ」
と、いきなり蹴り上げ、マシンガンを持った男がひるんだ。
「はぁっ」
素早くマシンガンをつかみそれで近くの二人に近寄った。
「ぐぁっ」
「ばはっ」
それをわずか3秒でやった。
「なっ、何
」
「遠慮はしないよ。
おいで『トムキャット』“マハフブ”
」
「ふぅ、もう大丈夫だ」
あれ?
何が‥‥?
「空手の基礎教わってて良かったよ」
いつの間にか銀行強盗たちはのびていた。
した。
その後に警察が突入してきた。
◇◇◇
「ユキ、よく僕が偽名にハイネを使うってわかったね?」
「何となく。だが、よく使うのがハイネだ」
彼の身柄引受人としてきた赤い髪の女性―深雪さんがいった。
へんな騒ぎを起こすと家から強制送還になるかも知れないからとおとなしくしていたが、銀行強盗たちが銃の弾の入れ忘れや安全装置の解除忘れに気付いて、攻撃したらしい。
だけど、何か引っ掛かる。
気を失う前後に何かあった気がする。
「リー、あんまり無理するなよ」
「リーって?」
「あっ私は昔からリーと呼んでるんだ」
リアリー・ティルイール
「そうですか」
「縁が出来たからな。また会おう『スクナヒコナの力を受けし』お嬢さん」
「すくな?え
待ってください、‥‥あれ?」
まがったはずの角にはすでに二人はいなかった。
『お嬢さん』
深雪さんは確かにいった。
「どうして‥‥?」
どうして、わかったんだ?
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