短編小説

□君がいたから僕がいる。
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「ラ、ララ〜、ラララララ〜♪」

朝起きると、幸せに歌う君の声が聞こえてくる。
そして心地よいリズムを刻む包丁の音。


―おはよう。


声をかけると、手を置き、ゆっくりと振り返る。
邪魔にならないように一つに纏められた桃色の髪がふやりと揺れる。


「おはようございますvv」


微笑む君を見ていると、幸せな気持ちになってくる。
君が居てくれるだけで、近くで微笑んでくれるだけで温かい気持ちになる。


君を守りたい。

例えこの命が尽きようとも…。


「どうかなさいましたか?」


そっと手を伸ばし君を抱き締めると、ふらりと花の香が香ってきた。

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