短編小説

□もしも。
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「キラは……わたくしがいなくなってしまったらどうしますか?」

ブリッジで夕日を眺めていたキラの後ろ姿に、ラクスは尋ねた。

「ラクス?」

ラクスはキラの隣まで来ると、真っ赤に染まった空を見上げた。

「考えた事もないよ…」
「……そうですか」

キラも空を見上げた。
夕日の光が雲に反射し、空は一面真っ赤だった。
まるで、今起きている戦争を表しているようだ。

―そんなこと考えたくもない

キラにとってラクスは今や、いなくてはならない存在になっていまった。
彼女は美しく、優しく、強くて、愛しい。
彼女を思う気持ちは誰にも負けないくらいに、ラクスの事を愛している。

―ラクスがいなくなる。

そう考えただけで叫びだしたくなる

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