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□7月7日。
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「ラル!ラールー」
「なんだ?コロネロ」
「今日何の日か知ってるか?コラ!」
コロネロはやたらニコニコしている。
今日?何かあったか…?
「知らん!なんだか知らんがそんなことを言っている暇があったらもっと修行しろ!!」
「おいおい、忘れたのか?」
ホントになんなんだ?
「あぁ、そういえば…」
「!!」
「今日は日本の『タナバタ』という日だったな」
「そ、そりゃないぜ、コラ…」
「とにかく、オレはもう行く!」
オレは部屋に戻る。
コロネロが何か言っているが、どうせくだらんことだろう。

「お、ラル。どうしたんだ?」
「リボーン」
黒い帽子をクイとあげるリボーン。
「それが、コロネロがさっきから今日は何の日だと五月蝿くてな」
「そうなのか」
何故かリボーンはニヤニヤとしている。
「何か知らないか?」
「………。自分で考えるんだな。んじゃな」
ニヤニヤしたままリボーンはどこかへ行く。
まずい。何か弱みでも握られたか?
オレとしたことが…

「フゥ」
上着を脱ぎ捨て、カレンダーを見てみる
「って、まだ5月のままめくってないとはな…」
こんなんじゃ今日が何の日かわからなくて当然だな。
ベリベリとカレンダーを2枚捲る。
「7月7日は、と…」
7/7
コロネロ・誕生日
「なに…!?」
今日だったのか?
もうすぐだとは思っていたが…
「何も用意していないな…」
とりあえずコロネロに何か言っておかなくてはな。
オレは部屋を出る。

「コロネロ!何処だ!?」
「ラル、どうした?」
「リボーン、コロネロを見なかったか?」
「!今日が何の日か思い出したんだな」
やっぱりコイツには、全部お見通しか…
「まぁな」
一応平静を装っておく。
「コロネロなら向こうにいたぞ」
「わかった。恩にきる」
オレはリボーンが示した方向に向かう。
あっちは確か武器庫のはず!
「……ニッ」

「コロネロ!!」
ガラにもなく扉を勢いよく開けてしまう。
「ラル!?」
「あ、あの、だな〜…」
「???」
えぇい、ヤケだ!
「誕生日おめでとう!!」
「………」
あぁ〜、声裏返った!
なにをしているオレ!!
「ラル」
「な、なんだ」
「ありがとな!!」
「な、な、な」
コロネロは、喜んでいる、のか?
「だが、プレゼントなどは用意していないし…」
「アンタが思い出して、おめでとうと言ってくれたコトが嬉しいんだぜ、コラ!」
「そ、そうか?」
「あぁ!」
コロネロは爽やかに笑う。
「なら、明日にでも何か渡す。今日はこのあとも修行に専念しろ!!」
「わかったぜ、コラ!」

END.


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