ジャンク

□気持ち
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オレは今、体育の授業中。
だけど、一人でどうしようかとオロオロ回りを見渡す。

情けないなぁ…。
田島くんと泉くんと同じクラスなのに二人とも違うクラスメートと話ししてるから、中に入れない……。

あ……。

何気なく校舎の一年の階を見上げると7組のクラスの窓が目に入った。

あ、阿部くん、だ!

後の窓から外を眺めてる。

何、見てるのかな?
オレだったら、いいな…
そいで、オレと目があって、いつもみたいにニィって、片側の口元、吊り上げて笑いかけてくれない、かな……。
そしたらオレも笑い返すよ?


……ねぇ、阿部くん知ってる?気付いてる?オレ、いつも阿部くんの事、見てるんだよ?
そいでね、オレ阿部くんが好きみたいなんだ…。
人間としてのスキじゃなくて、恋愛のスキ……。

阿部くんに好きって言ったら、オレの事キモチワルイって軽蔑されるのわかってる。
だから、オレは言わない……。


でも…でもね、本当は知ってもらいたい…。
だから、阿部くん…オレの気持ちに気付いて。

大好きだよ、阿部くん…。


END

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