企画・過去拍手
□一周年記念
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もしも、魔法使いさんとアカリちゃんが入れ替わったら
「…………ι」
「…………」
「あの、アカリ?」
「ん?なぁに」
「昨日の夕飯、薬、盛らなかった?」
「何でわかったの!さすが魔法使いだね!!」
「ありがとう。じゃなくて…誰から?」
「えっと…魔女さま、から…」
「はぁぁ〜…やっぱり…」
「ごめんなさい、ゲイル…怒ってる?」
「え?」
「本当はね、止めようと思えば止められたの…。でも、魔女さまに面白い事になるからって言われて…つい……」
「魔女には、怒ってる。でもアカリには怒ってない…。魔法薬…本当はむやみに人に使っちゃいけない…危険だから」
「えっ!?だ、大丈夫なの?」
「これは大丈夫…ただ一時的に入れ替わるだけ、危険性はない」
「よかった…ゲイルに何かあったらどうしようかと思った…」
「俺は魔法使い…魔法薬の力や、魔法による呪いは、跳ね返せるし打ち消せるから…心配ない」
「そっか!」
「心配なのはアカリ…普通の人には…そんな力、ない…今回は良かったけど、魔女からもらった薬は使う前に、見せて」
「う、うん!わかった…。今回のは大丈夫なんだよね?」
「大丈夫…問題ない」
「安心した〜…。あ、じゃあ畑の水まきお願いね!私は動物たちの世話と…コーヒー豆を粉にしてくるから」
「わかった…」
「あと雑貨屋行って買い物もしてくるから!…ついでに鉱山も行こうかな〜」
「……あんなに動きまわる自分を見る日がくるなんて…。明日、街の人に何て話そう……」
END