08/28の日記

06:11
奥さまは17歳
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※『高校教師×17歳』の
続編となります




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あの日…
初めて二人でホテルに行った日、先生の昔の乱れきった‘不純異性交遊’
が原因で、オレたちは
また喧嘩になった

つーか
一方的にオレが拗ねてただけだけど…

『そんなに心配なら
一緒に住んで、ずっと見張ってりゃいいじゃねぇか』

呆れたみたいに言った
先生の言葉に

『う゛ぉーっ、
望むところだぁ!』

…つい、そう言っちまったら、そのまま先生の
マンションにお持ち帰りされた


でも、まさか
ほんとに一緒に暮らすことになるなんて…


オレは17歳で高校生
先生は…同じ学校の数学教師

どう考えても
これ以上やべぇ関係とかちょっと思いつかねぇってぐらい、あぶねぇ関係
なオレと先生



今、二人のことを知ってるのは、先生の叔父にあたる理事長と、オレの両親だけ


理事長は最初、先生を辞めさせるか、オレを退学させようとしたらしいけど、学校内外の裏事情にも関わってるらしい先生が、逆に向こうを脅した…らしい

いや、
先生は、ほんとのこと言わねえけど、多分そうだとオレは見てる


だってオレが
「なんか脅迫したんだろ?」
って聞いたら
「さあな」
って笑ってたから


オレは知ってる
先生があんなうふうに
笑う時は、だいたい
『正解』って時なんだ



マンションで初めて二人で夜を過ごした次の日、先生はオレと一緒にウチ
に来た
『両親への挨拶』ってやつかぁ


だけど案の定
親父も母親も、最初わけがわかんねぇみたいで
ただ呆然とオレと先生を
交互に見ながら言葉も出ないみたいだった

…当然だよなぁ
17の息子が突然、倍も年の違う‘男’連れて帰ってきたと思ったら、それが学校の先生で、挙げ句に

『この人と暮らしたい』

なんて言うんだから


オレは親父が先生に殴りかかんじゃないか、母親が泣き喚いて、とんでもねぇことになるんじゃないかと、そればっかり気になって、まともに二人の目を見られなかった


でも先生は、
自分は本気だってことや
オレが卒業したら必ず
ケジメをつけるってことを、二人に時間をかけて静かに話してた


「大切にします」

「…ッ、!!」

その言葉を聞いた時、
オレは心臓がドクンと鳴った

『キャラじゃねぇだろ』

心の中でそう突っ込みながら、でもやっぱり…
嬉しかった


そうして
先生の熱意に負けたのか
それとも『駆け落ち』までして一緒になった自分たちの若い頃を思い出したのか、最後に二人は
オレに言った

「おまえが幸せならそれでいい」



――オレは、着替えや
教科書を持って家を出た






「…大切に、してくれんのかぁ?」

マンションに戻る車の中
まだ夢を見てるみたいだったオレは、運転席に向かって訊いてみた

「あ゛ぁ?
両親の前だぞ
ああ言うだろ、普通」

タバコをくわえながら、前を見たまま平然とそう答える

「なっ、でまかせかよ!」

「…さあな」

そう言って、先生はまた笑った

なんとなく、つられて
オレも吹き出した







+++
先生のマンションはウチ
とは逆方向にあったから
オレは今までより早く起きて、近くの駅から一度地元の駅まで戻って学校に行くようにした

帰る時もおんなじで、
ダチと駅で別れてから
またホームに戻る

そこまでしねぇと…
周りに気づかれたら
それでおしまいだから

それに、自分が退学になるよりも、オレのせいで先生が辞めさせられる方が、ずっと怖かった



そんなわけで、
毎朝、時間が……





「だぁーっ、!!
またやっちまったぁ…」

「なんだ」

「…目玉焼きがぁ…」

「焦がしたのか」

リビングのテーブルで
まだパジャマのまま新聞
を読んでた先生が立ち上がって、キッチンに来た

先生は車で出るから、
オレより時間に余裕がある


「…、焼いてる間にドライヤーかけてたら…」

「だから朝は俺がやってやるって言ってんだろ」

「…だってよぉ、」

「貸してみろ」

先生はオレからフライパンを受け取ると、真っ黒になった目玉焼きみたいな物体を捨てたあと、
またそれをコンロに乗せた


「おまえは出かける支度してこい」

「えっ、…うん」


そう言われて、洗面所に戻ろうとした時、後ろで冷蔵庫を開ける音がした


二人で暮らし初めてから
ずっとこうだ

料理も洗濯もやったことないオレは失敗ばっかりで… 何ひとつまともにできねぇ

こんなんで、一緒に暮らしてる意味あんのかぁ



「スクアーロ、できたぞ」

ちょうど髪にワックスを塗り終わった時、そう呼ばれて、そういえば昨日もその前の日も、こんなふうに結局朝メシは先生が作ってくれたことを思い出して申し訳ない気分になる


明日は、今日よりもっと早く起きよう…





「時間ねぇんだろ
早く食え」

「…ぅん」

テーブルには、うまそうなスクランブルエッグが乗っていて、パンやコーヒーも全部揃っていた


「…いただきます」

オレが席に座ってそう言うと、先生も読んでいた新聞をたたんだ




「今日も朝メシ…
ごめんなぁ、明日はちゃんと…」

「別に時間ある方がやればいいだろ」

「でもよぉ…」

――それじゃあ、オレは何のためにここにいるんだぁ、




「オレ…うまくなるかなぁ?料理とか…」

「やる気の問題だ
あっちの方はだいぶ上達
したじゃねぇか」



ブ―――ッ!!

「汚ねぇな、口からパン飛ばすな」

「なッ、自分が、先生が
そんなこと言うからッ」

「事実だろ」

「へ、変態ッ!」

オレはティッシュで口と
吹き出してしまったパンを拭いて、速攻席を立った

これ以上ここに座ってたら、何を言われるかわかんねぇ


まぁ実際、
毎晩一緒に寝てるわけだけど、正直何回やっても
‘恥ずかしい’っていうのが本音で…

だから、その手の話題を振られたりするだけで、
顔が、耳まで熱くなる


むこうはそれを分かってて、いつもわざとあんなこと言って、オレが嫌がんの見てニヤニヤ笑ってやがる

最悪だ、趣味悪りぃっ!

一緒に暮らしてはっきりわかった

先生はドSの変態だぁッ

…とか、言ってる場合じゃねぇ


オレはソファーに置いてあったカバンを掴んで、急いで玄関へ向かう

エロトークもだが、
それよりマジで時間が
危険だぁ!



「おぃ、スクアーロ」



――!!
……えぇっと、
今の声は聞こえなかったことにして、「行ってきます!」返事の代わりにそう言って、オレは
ドアをバン、と開けた










8/18
++++++++++++++++++++++
お久しぶり、って感じで(笑

以前の文章をいろいろ
読み返してたら、無性に『二人のその後』を書きたくなりました

あたりまえみたいに一緒に寝てるとかいいです

日ごと、(性的に)先生色に染め上げられていく
17スクたん萌´`

だって同棲だもん^^^^

正式な『奥さま』ではないけど、『暫定奥さま』
ってことで!←なにそれ

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