☆針谷幸之進☆

□やきもち
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コウがそろそろ帰ってくる時間。
早く帰ってきてー。今日はブルマエプロンでお出迎え♪
昼間言われちゃったの。今日はお仕置きだって。
だから、お仕置きされない為に最初からメロメロにしちゃおぅって作戦♪

何でそんな事になったかって?
友達との会話で葉月珪の話題が出て喋り方をマネしたら
めちゃくちゃウケて。
その後、コウの喋り方もマネしてこっちもまためちゃくちゃウケて。
でも、コウには珪たまの話しか伝わらなかったみたいで…
なんとしても誤解を解きたいんだよね。がんばろ♪


ピンポーン

あ、帰ってきた!パタパタ走って玄関までお出迎え。

「ただいまー」

あれ?いつもと変わらない。お仕置きは忘れちゃったのかな?
ちぇっ。こんなカッコするんじゃなかった。つまんないのー。
気を取り直して…

「おかえり、コウ」
「今日もバイトお疲れ様」

「ああ。疲れた。オレもう寝るわ」

「えー!そんなに疲れる事あったの?」

「あった。かなりすげぇ事が」

「大丈夫?どうしたの?」

「おまえ」

「私?」

「忘れたのか?」

「何を?」

私の目を見て、ぼそっと。

「葉月」

びくっ!やっぱり忘れてなかったんだ。

「何の事かなー?」
「私にはコウしかいないんだけどなぁ」

「許さねぇ」

こうなった時のコウは行動が早い。エプロンを脱がして、いきなり服の中に
手が入ってきた。また騙されたのね、私。

「おまえ、すげぇ格好してんじゃん。誘ってんだろ?」

「ちょっと待って!」
「葉月珪はモデルじゃん。ショッピングモールにもあんなにでっかく載るような人だよ」
「それに、これは片付けしてたら出てきて」
「動きやすいし、今日は暑いし、だから着ただけだよ」
「誘ってない、誘ってない、勘違いだよ?」

「だから何?」
「オレ様には誘ってるようにしか見えねぇけどな」

怒ってる。絶対怒ってる。手の動きが容赦なく私を攻めたてる。
ダメダメ流されちゃ!!

「珪のファンじゃダメなの?」

「ダメ」
「つーか、おまえ真似うますぎ」
「そんなに好きなのかよ」
「信じらんねぇ」
「鈍感女!」

かなり怒ってる。そこ撫でまわすなー!もう、何て言ったら許してくれるの?
あぁ!手がブルマに!やばい。ここでやられてなるものか!

「でもさ」
「コウの真似の方がみんな喜んでたよ?」
「愛があふれてるって」

手がピタッと止まる。

「ほんとか?」

「うん」

「オレはまだ芸能人じゃないのに、それでもか?」

「うん。そうだよ」

「その友達ってオレの事知ってんのか?」

「うん。もちろん」
「コウの話し方とかちゃんと知ってる友達だよ」

仕方ないな、という顔をして、しばらく考え込んでいる。
何だろうと思ったら、可愛い質問。

「葉月とオレと、どっちがいい男だ?」

わざとしばらく考えるふりをする。
真剣な眼差しでじーっと私を見つめている。すごく期待してる。
珪は王子様だけど、私の王子様はコウ。答えは決まっている。
わかったよ。降参。

「コウ!」

「よかっ…ちがっ…」
「だーよなー。オレ様だよな。わかってるっつーの」

「それじゃー、今日はお開きって事で」
「お風呂入っといでよ」

今日のお仕置きはナシだよね。決定!
喜んだのもつかの間。

「お!それいいな」
「よし。行こうぜ!」

「何言って…」

手をひかれてバスルームまで連れて行かれた。
結局はこうなるんだね。コウ。お仕置きは忘れてなかったんだね。
えぇーい!どうにでもなれ!

「早く脱いで」
「さ、入るよ!」

私の言葉は予想してなかったみたい。
呆気にとられているコウを見るのはおもしろい。

「お、おう」

「体洗ってね。」

「まかせろって。オレ様が隅々まで丹念に洗ってやっから」

続くんです。ほんとは。でも、ここ18禁なんで(笑)
知りたい方はメール下さい♪

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