short novel 2

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青龍と朱雀の先代は?(3)(将臣・九郎・ヒノエ・弁慶)2007.2〜4.302号館拍手記載


早速朔に出掛けると言い残して私と青龍・朱雀組の5人は嵐山に向かった。



途中、怨霊とも戦いながら、ひたすら向かい続ける私達を京の人達は恐る恐る見ていた



「到〜着っと!ってあれ?みんなどうかしたの??」


ようやく嵐山に着いてホッとした私だったけどみんなの顔色が悪いように感じて、心配なので聞いてみた



「・・お前、あんなに怨霊封印したっていうのに何でそんなに元気なんだよ・・。俺ですらこんなに疲れたっていうのにさ。
お前、本当に女か・・・?」




し・・・失礼しちゃう!!!将臣くんに言われたくないよ〜!!!


と思ったけど口に出さなかった。なのにそんな私の心を分かっているようで他の3人も疲れた表情で苦笑していた・・



ヒノエくんまで

「流石、神子姫様って感じかな?」


なんていう始末。


そんなに私って変・・なのかな?


そう思いながらも弁慶さんにここに来た目的を言われて早速私達は嵐山の星の一族の館にお邪魔した。


星の一族の末裔の女性は急にきたにも関わらずすぐに出迎えてくれた。


そして一室に案内されて、早速私はその人にみんなに質問した話をすると、ある一冊の書を持ってきてくれた。



「それでしたら、こちらの書に書かれています。先代の龍神の神子様と八葉の方々の名前・出自・その当時あったことなども書かれています。」




「こんなのがあるなんて凄いですね!誰が書いたんですか??」



「私共の先祖の星の一族であった方々が書かれました。100年前の星の一族は双子でしたの。」




「双子・・ですか。珍しいですね、共に暮らしているなんて。」



双子と聞いて何故か弁慶さんは驚いた顔をした。




「あの〜弁慶さん、双子の何が珍しいんですか??」



その言葉がよく分からなくて弁慶さんに聞くと困ったように星の一族の女性をチラリと見た



おかしなこといったのかな?


「本来なら双子は忌むべきものと言われてまして・・獣と同類と言うか・・・なので普通の貴族でしたらどちらかを里子に出したりするんです。
ですが、100年前の星の一族は共に暮らしていたようなので・・珍しいこともあるんだなと思ってしまったんです。」




「へ〜そうなんですか・・・私達の世界では凄く喜ばれる事なのにな〜!!」



「良かったらその書お持ち帰り下さいませ。神子様に読まれる事はその書を書いた先祖も喜びますわ。」




その言葉に甘えて、私はその書を借りることにした。



どんな事が書かれてるんだろう?
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