小説2
□*[ Cherish〜after story〜 ]
1ページ/8ページ
愛情はなんて恐いもの。
相手のすべてが欲しくなる。
[ Cherish
〜after story〜 ]
彼の手が私の背中を撫でる。
「ん〜…一護ぉ…」
気持ち良くて眠たくなってきてしまった。
一護の膝の上に向かい合うように座り、抱きしめられる事でかなり安心してしまう。
「ほら、もう寝るぞ?」
「……今夜は一緒に寝よう?」
私がそう言うと、一護は困ったように笑った。
「また今度、な」
一応ダダをこねてはみたが、結局私はいわゆるお姫様だっこで押し入れへと運ばれてしまった。
「おやすみ、ルキア」
「ん…一護、おやすみ…」
その口づけはとても濃厚で………
彼の舌の甘い動きに、私の意識はすでに夢と現実の狭間。
「……無防備すぎなんだよ、お前は…」
そんな一護の声が聞こえた気がした。
ルキアの寝顔を見るたび思うんだ。
こいつは俺を男として意識しているのか、って。
いや、付き合ってんだからそうだろうけど……
そう、もっと深いトコロで……。
.