Novel
□夏菜様へ
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一ヶ月前に日本にいる母さんから手紙がきた
内容は近所のことだとか
家にいるランボーやイーピンの事だとか…
いつもと変わらない話だったけど
よく見ると封筒のなかに一枚黄色い紙が入っていた。
『並盛中学校同窓会のお知らせ』
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町内は三年間という月日の間に
大分様変わりしていた。
昔よく行ったコンビニが無くなり
変わりに古かった店が新しくなっていたり…
唯一変わらないのは
母校の灰色に染まった校舎ぐらいだった。
「 久しぶりに学校見たけど、今見ると結構小さいかも。」
あの頃は大分大きく感じたが今見ると不思議なことに小さく感じる。
「 そうっすね!!今いるボンゴレ本部がかなりデカイっすから、そのせいもあるかも知れませんけど。」
「 あはは。確かにそうかも…。それにしても獄寺くん本当に来て良かったの?
別に無理して俺に付いて来なくて良かったのに……。 」
獄寺くんが決めた事とはいえ正直気が引ける
なんだか獄寺くんの優しさにつけ込んでる気がしてならない。
「 いえいえ!!十代目の右腕である以上当然の事です。
例え地の果てだろうと付いていきますよっ!十代目!!!」
「あははー…(掠れた笑いしかでねぇーー)」
一ヶ月前の母さんからの手紙をきっかけに帰国したわけだけど…
実の所、久しぶりに母さん達にも会いたかったし
日本の本部にいる雲雀さんや山本の様子を見ることもいれて来たのだったが…
「ーーーで…なんでお前がいるんだよっ!!」
久しぶりの学校を獄寺くんと見た後
同窓会の会場まで来ると俺の目の前に突如現れた美女……
ではなく女装した史上最強の家庭教師様がモデル顔負けな決めポーズで立っていた。
「 うるせぇぞ…
こんな所で騒ぐんじゃねぇダメツナ。わざわざこの俺が直接護衛してやるんだ…
感謝しろ。」
ちょ!
突然現れて なんなのこの暴君!!!!
「大丈夫です!
麗しき十代目は右腕であるこの獄寺が「ちょっと獄寺くん 黙ろうか。」」
よく分からない対抗心を燃やす獄寺くんの言葉を一刀両断。
つか麗しきって……。