白昼夢
□告白
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放課後
俺は気になるあの子に
呼び出された
「なに、話しって」
やべーなんか俺が
緊張してるんですけど
「…あ、あのね」
唾を飲み込む俺
校庭からは
野球部の声やボールを蹴る音
その雑音に消されそうなぐらい細くて震えた声で
「…好き」
たった二文字
それでも精一杯というような表情で言うから
俺は思わず抱きしめた
「…声、震えすぎ」
「だって、
ほんとにほんとに
好きだから…」
(やべー超かわいい)
「うん、俺も好きだよ」
震えた声
真っ赤な頬
真剣な瞳…
そのすべてがかわいくて
守ってやりたいって思ったんだよ
(彼女を抱きしめる俺の肩も少し震えた)
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