04/02の日記
18:25
’11 3
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「見て、私の爪はこんなに長い」
「っ…」
「口には鋭い牙があって」
「ん、くっ…」
「額には硬い角が生えてる」
「いつっ」
「私は貴方と違う、鬼なのよ?」
「それでも、君は君じゃないか」
もう何度も繰り返されたやりとり
その度に傷を幾つも作りながら貴方は笑う
結果は同じと分かっていても、私はまた貴方の頬に爪を立てる
だって、
血を滲ませた微笑みこそ何より愛の証だから
愛是正に朱の滴也(あいこれまさに、しゅのしずくなり)
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