04/05の日記
11:43
’09 6〜’10 3
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「鬼さん、鬼さん」
「どうしたんだい?」
「どうして鬼さんには角があって私にはないの?」
「それは君が人間で私が鬼だからだよ」
「私にもいつか生えるかしら」
「それはどうかな。君は角が欲しいのかい?」
「もちろんよ!だって私は鬼さんのお嫁さんになるんでしょ?結婚する二人は何でもお揃いじゃなきゃいけないのよ」
「そうか。それならいつか、角が生える日が来るかもしれないね」
願いは願いの範疇を出ず
夢は夢のまま旭に溶かされ
真はいつも血溜まりの中
それ知り嘆くは角ある者のみ
その死を以て尽くす也
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