小説2

□君にだけは子供のように甘えたい
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「いいじゃないかルルーシュ。今日はどうせ何もないんだろう?」

たまには、と言われてルルーシュは口をへの字に結んだ。
そして眉間に皺を寄せて目を細めると次の瞬間はぁっと息を吐いた。

「生活リズムが崩れるだろ……。」

その一言にC.C.は相変わらずだなという表情をする。
そして今度はC.C.が呆れたように溜息を吐くと若干不機嫌な顔をして呟いた。

「そんなに生活リズムが崩れるのが嫌なら毎晩毎晩盛りのついた犬みたいに私の身体を求めるのをやめればいいだろ。」

「ば…っ!?そーいう言い方をするな!!!」

C.C.の言った事は事実なのだが…ルルーシュはどうもこの手の話しは脱・童貞を達成しても苦手であった。
つい顔を真っ赤に染めて視線を逸らしてしまう。
そんなルルーシュにC.C.は一瞬だけニヤリと笑うと再び口を開いた。

「なんだ…?ベットの中ではあんなに激しく私を抱くのに言葉にすると恥ずかしいのか?」

「だから…っ!お前という女は恥ずかしげもなく…!!」

そう言うとルルーシュはからかうC.C.の口を塞ぐように覆い被さった。

「ちょっ…!?ル…むぐっ」

慌ててC.C.は抵抗するがそれも虚しくあっさりその男にしては綺麗な、それでもしっかりとした手で口を塞がれてしまった。

「んぅーんんーん!」

C.C.は抗議の声をあげるが喋れるわけもなくただ唸るばかりだ。
自分の口を塞いでいるルルーシュの手を両手で引き剥がそうと力をいれてみるがどうもそれも効かない。
それが無駄だとすぐに気づくとギロりとルルーシュを見上げた。
離せと攻撃的な目で睨むがそんなことには慣れっこなルルーシュには効くはずもなく……。
逆にC.C.にそんな目をさせていると思うとルルーシュは軽く優越感さえも感じてしまう。
しかしそれが彼女にも伝わったのだろうか。
ふいにぎゅっと眉間に皺を寄せるとそのまま眉を下げるようにしてこちらを見上げてきた。
まるで懇願するようなおびえるような…。
しかしその琥珀色の瞳からは甘えるような色さえ見える。

それにドキリとしてC.C.の口を塞いでいた手から力を抜いてしまった。
その瞬間ぐいっと力任せに引っ張られ一気に視界がライトグリーンへと染まり天地が逆転した。
突然の事にぎゅっと目をつぶって再び恐る恐る目を開くと自分の上で不敵に笑うC.C.の姿が映る。
先ほどとは逆の状態で今度はC.C.がルルーシュを腕で囲うようにしてしまっていた。

「ルルーシュ…まだまだ私には勝てないな。」

C.C.はニヤリと嬉しそうに笑うとルルーシュの漆黒色の前髪を弄ぶようにして触れる。
さっきまでの瞳の色はなく既に今は妖艶な色をしてルルーシュを嬉しそうに見つめている。

「五月蝿い黙れ…。」

それさえも屈辱に感じ、ルルーシュは悔しくて悪態を吐くが内心やられたという思いでいっぱいだった。
どうしてくれようと考えるがC.C.に対しての有効な策が見つからずしょうがなく本能のままその手を伸ばし彼女を再び自分の腕へと閉じ込めてしまった。

「ッ!?」

C.C.もそうくるとは思わなかったのかバランスを崩してそのまま下にいるルルーシュの胸へと自身を預けてしまう。

「ルルーシュお前……。」

C.C.はなんだか居心地の悪さを感じてぎゅっと抱き締められたまま呆れるような表情をすると諦めるようにして頬を彼の胸へと押し付けた。

「ここ最近甘えっぱなしじゃないか?まるで子供のようだぞルルーシュ。」

そのC.C.の意外な言葉にはっとするとルルーシュは記憶をめぐらせた。
そして最近は本当にこうやってC.C.に甘えることが多い
と確信すると今度はルルーシュがクスクスと笑ってしまう。

「まぁ…男だからしょうがないだろ?」

導き出された答えに自身でも驚きを感じてしまう。
そんなルルーシュにC.C.は訝しげな表情をしていたが再びその腕に力が入り抱き締められると呆れたようにつられて笑ってしまったのだった。




END
**************
ただ惚気てイチャイチャしてるだけッ━━━(゚ロ゚;)━━━!!!!!?
なんというか…前半はほんっとただの惚気になりました。
と、いうのも気づくの遅いのですがR2でC.C.が指を怪我したシーンあったじゃないですか?
そしてルルーシュが絆創膏を貼ったやつ…
あの一連の動きって結婚式の指輪交換の動きだったんですね!
あれに感動してついこんなルルーシュを発動させてしまいました。
なんだろう…だからあの時コイツを俺が幸せにしてやる…守ってやるって想ってたりしたらいいなぁと思いまして。
と、いうか薬指だし左手だしあの動きだし…
ありすぎだろスタッフ…あれ結婚式ですよね!?
みたいな…時間差で嬉しすぎました(遅)

あとルルーシュって結構女性に大して適当すぎやしませんか…?そう思ったのは私だけでしょうか?
なんだかC.C.が絶対自分を見捨てないってわかってて自由奔放にしているようにも感じました。
まぁルルCフィルターかかりまくっているので私だけかもしれませんがw
そんな思いを形にしたのがこの作品です。
オチ?は題名です。
男ってそういう生き物!みたいな…そんな雰囲気をルルCでだしてみたかった。
正直ほぼ携帯で書きましたのでおかしなところはいつも通り満載ですが…
他のSSも誤字とか気づくんですが直してる時間がなくて…orz
ごめんなさい。

以上ルルC思い出編でした!
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