「レギュラス君、私はあなたが好きです。付き合ってください」 「すいません。お断りします」 「え゙!」 「誰かもわからない人にそんな事言われても困ります。ごめんなさい、あなたとは付き合えません」 「ハナコ・ヤマダです。あなたが好きです。付き合ってください」 「お断りします」 何なんだ、一体。どうして、どいつもこいつも僕のことをなにも知らないくせにこんな重い言葉を投げかけてくるんだ。もはや、重たい言葉も軽々しいじゃないか。 「どうしてですか!」 「どうせあなたも顔目当てなんでしょう。そんな人とは付き合いたくありませんし、大体、あまりそういうのに興味ないんです」 「……ほう」 「もういいでしょう?出来れば通して頂きたいんですが」 「レギュラス君、思ったより、なんというか、根暗じゃない」 「…は?」 「根暗な人が自分のことカッコいいって思うわけない」 「ふ、ふざけないでください!遺伝なんですから!うるさい女子たちの話なんて嫌ほど聞こえてくるんです!」 「私、レギュラス君の新しいコト知れて嬉しいよ!じゃあ、ふられちゃったけど、またね!」 通してもらう、というより、置き去りにされた。ぱたぱたとヤマダは走っていってしまった。あれ、僕は一体何を、 「ヤマダ、さん!」 「…えっ?」 「その…」 「何?」 「わっ!」 ずいぶんと離れたところまで走っていったと思ったのに、気づけばぬうっと至近距離で顔を覗かれているじゃないか。彼女が超人的に俊敏なのか、僕がそれほど長く考えていたのか。 「こ、こんな話をしたことは、内緒にしてください…!」 「…え!」 「なんだか、たちが悪い…」 「…レギュラス君と、私だけの秘密…はぅっ!」 変な鳴き声と共に真っ赤になったかと思ったら、ヤマダはスローモーションで倒れていった。なんなんだこの人は。初対面なのに。うわぁ、なんて情けなくて不細工な顔…って、嘘、これ、医務室まで運ぶの? 少年は、異星人と出逢った end. 20100331 ーーーーーーーーー これは振り回されキャラなレギュラス。 |