novel*その他
□ナンバー6927
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今日の空は雲がなくてとても青く、ぽかぽかした日和だ。
ぽかぽかした日は1日中布団の中でごろごろしたいものだ。
なのに・・・なのに・・・なんだろう、この空気・・・。
ぽかぽか陽気であろうとも、さすがにパジャマ姿では寒いのか、温もりのある布団を体育座りの足の上に掛けている。
この重い空気を噛み殺すように足をぎゅ、と抱きしめる。
「綱吉」
「・・・はい、なんでしょう・・・」
「僕は今すこぶるむかついているよ」
「・・・ああ、そうですか・・・」
「なにその反応」
「・・・いや、どう返したらいいかわからず・・・」
その言葉が終わると同時に大きな溜め息をつかれる。
それは俺の方だと言いたい。だが言えない。言えるわけがない・・・。
「なに、教えてほしい?」
「・・・まぁ」
「教えてあげないけどね」
むかつくから。と続けられる。
じゃあ言うなよっ!と心の中だけで突っ込む。
「今日の朝ね、外歩いていたらね、」
「え。教えてくれないんじゃなかったんですか」
「すこぶる気分の悪い車見つけてね」
「・・・」
無視ですか。
「だから来たんだよ」
「・・・はい?」
すみません雲雀さん。話がまったく噛み合ってません。
「えと。なんで気分が悪いんです か?」
「・・・」
無言ですか。
いや。答えてくれないだろうなぁ・・・とは思っていま
「君、南国フルーツのことどう思う?」
「はいっ!?な 南国フルーツってなんで・・・あ、ああ・・・骸か・・・」
なんで納得してるんだろうか。
骸に悪いとは思いつつもわかることをすごいと思った。
「べ 別にどうとも思ってません」
「本当かな」
「本当ですよ」
「・・・」
また無言ですか。
「ん。てかなんで骸?」
「・・・」
「あーはいはい。教えてくれなん」
「むかつく車を見つけてね」
「え。だからなんでむく」
「見てるだけでむかむかしてきちゃってね」
「無視ですか。てか何にむかつくんですか」
「ナンバープレート」
「え」
おお、初めてちゃんと答えてくれた。ビックリ。
思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
てかなんでナンバープレート?え。繋がってなくね?やっぱり心の中でつっこむ。
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