novel*その他
□ナンバー6927
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ぽかぽかの陽気に照らされて人通りの少ない道を歩く。
冬だというのに、いつもより薄着でも出歩けることができる陽気になんとなくとある子に会いたくなった。
革靴の硬質な音が人通りの少ない道に響く。
足音を聞きながらまたしてもなんとなく思った道を進んでいく
心地よい足音がぴたりと止まる。
足音を発していた張本人はとある場所を、穴が開くんじゃないかというほど見ていた。
見ていた先は真っ黒な車。
の、ナンバープレート。
ぴしり、と、空気が割れる音がした。
その人、雲雀の目に映っていたのは69.27のプレート。
雲雀の目には数字ではなく文字に見えてしまったが運の尽き・・・。
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