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□最高の宝物を
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「私は『銀河の妖精=シェリル・ノーム』、アルトは元『早乙女一門跡取り』で『S.M.Sエースパイロット』」

瞼を伏せてシェリルは言う。

「あんま、時間取れないかもね」
「ああ…」

しんみりとした空気が漂う。


「俺は軍人だ。いつ死ぬか…わからない。それでも、いいか?」

これから人生を共に歩む覚悟はあるか?と、シェリル問う。

するとシェリルは目尻をキッ、と上げ、アルトを睨みつけて言った。

「そんなの、アルトと付き合い始めた時からわかってたことよ!だけどアルトは私を、…私たちを置いてって1人で逝ったりなんか、しないでしょう?」

シェリルの瞳の奧には、揺らがない意志が見えた。

それに、とシェリルは言葉を紡いだ。


「私が惚れた男はそんなんじゃ死なないって知ってるから」


そう言って、シェリルは勝ち誇ったように、綺麗に笑った。














――それから半月後、シェリルは元気な双子を産んだ。



イエローピンクの髪の男の子と、ブルーグレーのような髪の女の子が産声を上げた――
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