novel*その他

□How is lunch?
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「ぴ、ピカソ先っぱい!!い、一緒にゴハン、食べま、しょ!!」

もうそろそろお腹が鳴りそうだなと思っていた昼下がり。
休日だしと、久しぶりに外食をしようと道をぼーっと歩いていれば目の前にいきなり現れたそれに、思わず尻餅をついた。

「ピカソ先輩・・・?大丈夫、ですか?」
「・・・大丈夫に見える・・・?」
確か昨日雨降ってなかったっけ。お尻が冷たいや・・・。
「・・・ごめんなさい・・・」
自分の尻餅の原因を作った張本人である少女は、見るからにシュン・・・と項垂れる。
「い、いや、大丈夫だよ」
出逢った当初は、顔に唾をつけられたり、男の大事なところを躊躇いなく蹴られたりと・・・。
まぁかなり悲惨なことがあったわけで。
たとえそんなことがあったとしても一様女の子であるその子を無下にすることは出来ないのがピカソだった。
出来る限り笑顔でその少女へ対応しても、少女は少し不安げに瞳を揺らす。

「飯、食べに行くんだろ?ファーブル」

そう言えば、少女、ファーブルは明るく満面の笑みで笑った。



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