novel*00

□Says.
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きらきらと光る小石を見つけた。

ただただ綺麗だなと思った。

小石というよりは年月が経って丸みを帯びたガラスにも思える。
それぐらいその小石は輝いていた。

思わず手に取って太陽の光に透かしてみる。

そうすればその小石は赤みを帯びていたことに気が付く。

するとふと、とある青年が胸に染みてきた。

この小石よりもう少し暗かったような気もするが時々光を宿すあの鋭い赤が好きだった。

でも、あの瞳は決して自分に向けられることがないと思う。

だって、彼はずっと彼を、自分の兄を見ているのだから。



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