novel*鋼錬
□Kiss
1ページ/8ページ
「・・・しまった・・・」
大きく見開いた金の瞳。
赤いコートを翻して混雑した人ごみの中に消えていった。
「・・・まずいな・・・」
呟きは誰に聞こえるわけでもなく。ましてや、今の子供に聞こえるわけもなく。
「・・・・・・謝ったら、許してもらえるか・・・」
愛があるならば許してもらえるだろう。
イヤ、愛故に嫉妬。と、出来る限り明るく努めてみる。
脳内で明るくしても意味はないのだが・・・。
.
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ