novel*00

□I guard you
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ヴェーダに裏切られたと呆然としていた時、敵から助けてくれた彼は、効き目に致命的な怪我をした。
その日だったか、彼は何か悟ったかのように自分に言ってきたのだ。

『ティエリア、刹那のことを好きなんだろ?

だったら、ティエリア、あいつを…、刹那を、

頼むな』

その時は意味がわからなかった。
だが、彼が仇討ちしてこの世を去ってからわかった。

――ああ、わかってるさ

いっそお前のせいだと拒絶してくれれば良かったのに、夢で見る貴方は笑っていて。

だから何も言えなくなった。

彼が託してくれたなら、僕はそれを守り抜こう。

ゆっくりと体を起こして墓参りの準備をしよう。
彼の愛した男に会いに。


――ロックオン、僕は絶対に刹那を守るから





→あとがき
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