バサラ小説
□レッドウィークリー
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「いい彼氏さんだ」
ニヤリッと笑ってさて俺様はジュースでも買いに行きましょうかねぇと教室を出た瞬間、確か…と低い声が真後ろから聞こえてビクリと肩を震わせた。
後ろを振り返れば左頬に傷がある男が立っていて、なんであんたがここにいるのよと唇を引きつらせながら佐助は後ろにいた人物…片倉小十郎の目の前でため息をついた。
「先生だからに決まってんだろうが」
「いやいや違う違う…ここは本当は俺様の教室じゃないのになんでわかってるかのようにそこにいるのかなぁって言いたいのっ」
「んなの…お前の携帯に電源が入ってりゃ何処にいるかぐらいわかるようになってるからな」
まさに極悪人が浮かべる笑みにヒィッこの人ヤバイよと佐助はジリッと後ずさりをした。
「…お前も生理なんだってな」
「女の子の話し聞かないでよ変態」
「…確か生理の直後かなってる間にすると生まれる確率が上がるンだったっけか?」
「なっ何考えてんだよあんた!!!」
先生として生徒に対してよくもまあそんな事を言えるもんだと青ざめていれば、スゥッと耳元に唇が寄った。
「そうしたらお前を俺の女に出来るかと思ってな」
すぐに離れていったがこれを他の生徒に見られたら…というかここは廊下だから確実に誰かに見られただろう。