バサラ小説

□やっぱり逆だよ…
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さて困った事が起きました。

「えっちょっと…もう一回言って」
「何回でも言ってやらぁ…ガキが出来た」

目の前にいる片倉小十郎(女)を前にして猿飛佐助こと俺様は開いた口がふさがらなかった。

「責任…とってくれんだろうなぁ…あっ?」
「えっ…あ…それは…」

確かに仏頂面をしている可愛げも何もない胸はあるが何故か兄貴っと呼びたくなる彼女と俺様はそういう関係にはなっている(有無を言わさず押し倒された続けたのは俺様だけど…)。
しかし子供が出来ないよう注意は払ってきた。
いくら攻めたてられようと彼女の中には一切出さないようにと努力はしてきたし…それに彼女は攻められるより攻める派の鬼畜女で俺様のソレを縛って攻められることばかりであったからまさか出来るなどとは思っていなかったのである。
サァッと血の気が引いた俺様に片倉の姐さんはニヤリッと笑って立ち上がった。

まずい

とにかくここは土下座でもしておろしてもらおう。
忍である自分との子供だと周りにバレてしまったらどうなることやら。

「あっあの…」
「おろすつもりはねえぞ」
「え…」

先手を打たれてしまった。
ヒクリとひきつる頬に暑くもないのに出る汗。

「いやぁ…あの…さ…困るのは俺様じゃなくて片倉の姐さんじゃない?」
「あぁ?」
「草の者である俺様の子がその腹ん中に入ってるってバレたら俺様だけじゃくて片倉の姐さんの立場も危うくなるわけでしょう?俺様は別に罵られたって平気だけどさ…」

目の前まで来た片倉の姐さんは不機嫌そうに眉を寄せると俺様の肩をグイッと足で押した。
そのまま勢いよく俺様の背中は畳に叩きつけられる。

「政宗様のお心が狭いってテメェは言いてえのか?政宗様だけじゃねぇ真田の心も」
「そういうわけじゃ…」
「政宗様と真田が俺達の子を心から迎えいれてくれりゃあ他の奴は何も言えねえよ」
「だけど…ぐっ…ちょ…苦しいっ」
「それくらいわかんねぇのか?ったくお前は全然まったく駄目だな。根性もクソもありゃしねぇ…」

そう言うと足をのけて傍にしゃがみこんだ。

「てめえには仕置きが必要みてぇだな」
「えっ…」

見れば片方の手にはいつの間にかネギが…。

「待ってっ悪かった悪かった悪かった!!!謝るからっそれだけはっ」
「おせぇよアホ」
「んんんんっ?!」




そして今日も彼女の機嫌を悪くさせた俺様は太くて立派なネギを奥深くまでくわえ込まされました…正直…性別が逆なような気がするのは…俺様だけ…かな?

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