バサラ小説
□レッドウィークリー
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ある日の婆沙羅学園の昼休み…
ある教室でこの学園では少数派のセーラー服を着ている半兵衛が机にうつ伏せているのを、スラリと伸びた足を惜しげもなく出している佐助が心配そうに覗きこんでいた。
「お腹痛い…」
「大丈夫?薬ある?」
「…さっき飲んだ…」
机にうつ伏せて辛そうにしている半兵衛はお腹をさすっていた。
そんな半兵衛に心配そうに佐助は声をかける。
が何故お腹が痛いのか原因がわかっているのでそれほど深刻な表情は浮かべてなかった。
「竹中のお嬢さんも生理なんだ…俺様もなんだぁ」
と腹痛の原因をサラリという佐助を半兵衛はジトッと睨んだ。
「…少し声を抑えて言ってくれ…聞こえるだろう」
蒼い顔をして力ない声で言う半兵衛に悪いねぇと佐助はカラリと笑った。
「真田のお嬢さんも酷いほうなんだよねぇ…量が多くて大変みたいよ…それにまだ不順みたいなんだ」
「…そう…」
もう怒る気にもなれないのかそれだけ返すとまたうつ伏せてしまった。
深いため息が漏れている。
「…保健室行ったほうがいいんじゃない?あんた確か保健委員の黒田と仲いいだろ?あの子に連れてって貰えば?」
「…うぅ…そうするよ…」
フラフラと立ち上がる半兵衛がズルズルと体を引きずるように歩くもんだから見ていられなくて佐助は仕方ないなぁとため息をつきつつ携帯を取り出した。
今は慶次や他の友達と一緒に体育館で遊んでいるだろう彼のアドレスを開き電話をかける。
「あっもしもし?俺様だけど…あんたの彼女が大変そうだから来てくれない?んじゃ」
一方的に言ってプチッと切るが半兵衛絡みならすぐに来るだろうと思っていたら予想以上に早く彼は来た。
「半兵衛大丈夫か?!」
「あ…れ…秀吉」
蒼い顔の半兵衛を見るやそんな彼女を抱えて秀吉はすぐさま保健室へと走っていった。