Presents!

□坂ずきんちゃん
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「らんらんらん、お祖母さまのお家に急がなくちゃ」


(ちょっとバカ坂上!棒読みすぎじゃないのこの大根!)
……鼻歌を歌いながら坂ずきんちゃんはおばあさんの家へと急ぎます。
それを見つめる怪しい影が一つ。


「ほう、美味そうな奴じゃないか」


そう。変態ホモ眼鏡の狼です。狼は坂ずきんちゃんが食べたくて仕方がなくなってしまいました。


「変な設定が付加してないか?…まぁいいが。おい、坂ずきん!」

「はい?ええと、どなたですか?」

「通りすがりの狼だ。それより坂ずきん、こんな森の中まで何の用だ?」

「森の奥の方に住むお祖母さまのお見舞に行く途中なんです」


そう言ってバスケットを片手に可愛らしく笑う坂ずきんちゃんを見て、狼はますます食べたくなりました。


「なぁ、坂ずきん。この先に綺麗な花畑があるから、そこの花を摘んでお祖母さんに渡したらどうだ?」

「あ、それは良い考えですね。きっとお祖母さまも喜びます」

「そうだろうそうだろう。それなら案内してやろうじゃないか」

「ありがとうございます、狼さん!」



純真無垢(ぶりっこなだけよ、ぶりっこなだ・け!)な坂ずきんちゃんは、狼の事を疑う事もせずにホイホイと付いて行ってしまいます。
それが、狼の罠だとも知らずに。


「わぁ、綺麗な花畑ですね」


連れていかれた先は、色とりどりの花が咲き乱れる美しい花の園でした。
坂ずきんちゃんは狼の事などさっぱり忘れ、花を摘む事に夢中です。
狼はそんな坂ずきんちゃんを見て


なんと、後ろから襲いかかったのです!


「ちょっ!早くないか!?」


良いんです。巻いて巻いて!
狼は、坂ずきんちゃんの背後にこっそりと忍び寄り、その華奢な身体を思い切り押し倒しました!


「すまん、坂上っ」

「え……っ?」


そして、狼は性急に坂ずきんちゃんの服を鋭い爪で裂き、白い素肌の上に舌を這わせ始め、あろう事かあんなこと(ピーッ)やこんなこと(ピピーッ)にまで及び始めたのです!いやっ!卑猥!汚らわしい!


「あっあっ……や、やめて日野先輩……ッ」

「すまんな坂上。諦めてくれ」


そう言いながらもノリノリで狼は坂ずきんちゃんの口には出せない所に手を伸ばし(きゃーきゃー18禁よ!生ホモよ!ああもうこれ以上は口に出せな…………)


「させないわ」

「は?」


坂ずきんちゃんのピンチを察したのか、助けに来たのは猟師でも無ければ森の動物達でもなく、お母さんでした。
……岩下先輩、お母さんの出番はもっと後なんですけど……


「倉田さんは黙ってて頂戴。私の坂上君に手を出すなんて……日野君、少々おいたが過ぎたようね。残念だわ」

「違う!こ、これは話の進行上仕方無く……」

「言い訳は無用ですよ日野先輩」


ぼそりと呟くように現われたのは、森の猟師(そのいち)、荒井さんです。


「やっぱお前変態だったんだな。坂上、大丈夫か?」

「あーあ、てんで駄目だね。日野、もっとムードってものを大切にしないと。坂上君、危ないからこっちにおいで」

「日野センパイ、マジ変態みたいでヤバ〜イみたいなぁ。あっ、別に間違ってないかぁ〜キャハハハハ!坂上くうん、変態がうつっちゃうから玲子の所においでよぉ」

「日野先輩酷いです……坂上君は僕の大親友なのに……さ、坂上君大丈夫?もう安心して良いからね」

「お前ら!猟師は普通一人だろ」

「話し合いの結果こうなったんでぇ〜すっ。いいじゃないですか、どうせここで日野センパイは終わりなんだしぃ」


後からぞろぞろと出て来た森の猟師達は、一人の猟師の言葉と共にぐるりと狼を取り囲み、猟銃で……もとい、各々の獲物で狼を(ピーッ)して(ピーーーッ)………………


(少々お待ち下さい)
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