ｼﾘｰｽﾞ
□俺のものにしたい
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お前を好きだと気づいたのは、中学になってからだった。舞に彼氏ができて自暴自棄になっているお前が俺のものになったらいいと思った。
初めは自分でも戸惑った。こんな感情を自分が持つとは思わなかった。一種の、一握りの人間だけの俺には関係ない感情だと。
だけど違った。俺が、一握りの人間だったんだ。
こんなにもお前に触れたくてキスしてめちゃめちゃにして、それ以上のことも、なんて思っている未来は俺の中にはなかった。
俺の人生設計を崩したのは徹だ。アイツがいなかったら、俺は選り取り見取の女から1人を選んで、普通に青春を謳歌している予定だったのに。
どうしても嫌いになれない。
責任、取ってくんねーかなあ。
なんて想いながら、隣でテスト勉強をしていた筈の今は眠っている徹の髪を撫でた。
違うけど、それもいい。
(キス、したら起きるよな)
*
またこれかとか
次は進歩かなあっ