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□02「ちょっと遠回し過ぎない?」
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「あ、誰かいる…って、
香織じゃん…」
静かな教室に響く、微かな寝息
それを発てているのは、俺の好きな人
「あー?これ、課題やり途中で寝たのか」
結構な厚さのあるそれに頭を乗せて眠っている
「いいのかな、これ。香織さーん?起きてー」
呼びかけても全く動じない
すーすー言ってやがる
「かわいい寝顔してんな…」
「ん゛ー…」
うぁ?!聞かれた…?いや寝てるよな、良かったよかった。焦らせんなよー
「うっわ、髪サラサラだし。」
少し茶色くて細い髪に触れる
つい、見とれてしまうような穏やかな寝顔は、いつもの明るい様子とは違っていた。
透き通る白い肌に長い睫が、妙に色っぽくて
頬にキスを落とした
「っなにー?」
「う、わ!」
キスした途端に、目を開けた香織。寝ぼけた顔で話す
「誠人?なんで‥?あ、さっきね、夢で超かっこいい人にちゅーされたん「ご、ごめん!」
「なにが…」
「いや、あの俺、香織の頬に…ごめん!ほんとごめん」
「キス、した の?」
「ごめん」
自分でも解るくらいに顔に血が上っている
格好悪…
俯いていると、香織がイキナリ立ち上がった
「誠人っ…!」
「はい…?」
「せ、責任とってよ!」
「は…?」
顔をあげたて見えた景色の先には、赤面している香織
「どういうこと…」
「責任とって、あたしと付き合って」
「…ちょっと遠回し過ぎない?」
(香織、すき)
(…あたしも)
***
すげーわかりにくい^^