ふたつのスピカ

□空色スケッチ。
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鏡は、その者の動きを写す。
私は、私ではなく、もう一人の"私"にならなければならない。

私は、鏡。
それが、私の生まれた意味であり、存在理由。


鳥籠の中、夢見る小鳥は、
羽を伸ばすことも出来ず、
無論、はばたくことすら出来ず、

―唯、空を見上げた。


見上げる空は果てしなく広く思え、
自分の存在はちっぽけで
消えてしまうんじゃないか
そんな風に感じた。
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