創作

□ヒトリノヨル
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コンポから流れる曲は延々と繰り返され、
いつしかそれさえも感じなくなりそうだ。

カーテン越しに、車のテールランプが
過ぎては近付き過ぎては近付き…

見つめた先は、暗闇。

ヒトリノヨル。

せめて誰かの傍にいたい。
せめて誰か、傍にいて。

一人は寒くて、自分で、自分の体、抱き締めてみる。
ただ響く、音楽。

ヒトリノヨル。

明日は何が起こるだろう。そんなこと、頭の隅で考えながら、暗闇の中。

ヒトリノヨル。


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