04/28の日記
23:59
Hallelujah 『絶対王政、不成立』
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(レイ+カルセオ)
「病み上がりの人間に焼き肉ってどうだろう」
「良くないよ。どう考えても」
嫌がるビオラをローゼが無理矢理引っ張って行き、フちびっこ2人はタイムが引き連れてて残ったのは焼き肉の気分じゃなかった俺と、カルセオだけ。
俺が行かない、と言うと何故かカルセオまで一緒に追い出されてしまった。
それもとびっきりの笑顔で。
(まぁ、2人っきりなんて随分久しぶりだから少しは嬉しいのだけど)
「・・・だからと言っ、て」
首筋に唇を押し付けてくる奴の髪を掴んで動きを止めさせる。
「こぅいうことをする気分じゃ、」
「俺は気分なんだ」
「・・・・・・」
これだから嫌なんだ。
子ども達の前ではお首にも出さないで、優しくて理想的な兄なんか演じておきながら、その実、結構自分勝手。その上、自信家。
無理強いはしない代わりに此方が受け入れるのをじっと待ってる。
「優しくするから」
「・・・・・・いい、」
「ん?」
「優しく、なんてしなくていいから・・・」
俺にだけ見せてくれたらいい
我が儘を言うときの少し偉そうな口調と、目をすがめた顔も、
最中の欲に濡れた顔も、
切羽詰まった息使いも。
俺だけが知っていれば、それで十分だ
「・・・女王様の仰せの通りに」
恭しく手をとるカルセオに、せめてもの鞭代わりにと空いた手で爪を立ててやった。
(俺を満足させてみてよ)
俺の王、そして、俺の獣
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