03/23の日記
21:58
王道 (こねた)
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「うわー、本当に美少年だったんだなー」
感嘆してんだか面白がってるんだか解らない声を上げたのは副会長の暦。
暦の目線の先には金髪碧眼というまるで宗教画から抜け出して来たかのような美少年。
ほんの数時間前まで、今時、そんなの有りかって思うぐらい手入れのされていないモッサリとした黒い毬藻頭に瓶底眼鏡の転入生だったとは到底思えない姿だ。
「あれ、欲しいなぁ」
「は、何言ってんだよ?あいつは俺の物に決まってんだろ」
この俺に反抗してくるなんて面白れぇ奴を他の野郎になんて譲ってやるか。
見た目も極上なら尚更だ。
なにがなんでも手に入れてやるよ。
竜「とかってのが王道ですよねー・・・。俺らって王道からズレてね?」
基「・・・・・・う、ん?(今更何を・・・)」
葎「竜呀が会長とか有り得ない。しかも俺様って何?頭悪いの?」
暦「葎以上の美少年はいません」
竜「後半2人黙れ」
葎「黙れ?」
竜「・・・・・・俺が悪かった。だから睨まないで」
基(ヘタレ・・・)
瀧「元々、王道予定の筈だったのにな」
竜「転入生が格好良い美形設定っーとこからしておかしい・・・。普通は可愛い系だろ」
瀧「嬉しい癖に」
竜「・・・どっからその自信がくるのか教えてくれ。切実に」
瀧「この外見と頭で自信持たない方がおかしいだろ」
竜「・・・・・・・・・」
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最初は王道目指す予定だったんです。
そして、ふと気付く。
私、王道よりアンチ王道が好きだ!と←阿呆
瀧を受にしたくて堪らない。
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