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□狂い咲き焔
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アイツは自分“だけ”のものじゃない。


他の奴らもアイツが大好きで、アイツも他の奴らが大好きだから。




だけど俺は独占欲が激しいからそれが許せない。



許せない。



許せない自分が許せない。





それ故どうしようもなくイライラして


こんがらがって


混乱して。






何がなんだかわからなくなって


何が正しいのかもわからなくなって


自分自身も傷つけて


















大好きなアイツも



傷つけて……

















「いやっ……やだぁっッ……リザー、ドンっ………あぅうっ」


「………もう、考えるのはやめたんだ……悪りぃな」


「ぁひっ!いっ、いぁあぁあぁっ!!」


嫌がって抵抗するアイツを力ずくで押さえ付けて、自分勝手に昂ぶった自身を無理矢理アイツに突き挿入れる。

無理矢理繋がったソコからは白と赤の混じったイロが伝い落ちていた。

赤い血が、痛そうなのを連想させるのだと思った瞬間、ソレが俺のようだと感じてしまう。


そんな思考を振り払うかのように、激しくアイツを打ち付ける。

その行動はまるで飢えた獣……







(ああ…俺は獣……人間じゃ、ナイ)









たがら俺は自分勝手に本能のままに、アイツを犯した。



「りざ……ひぅんっ…リザ、ぁド…ん………リザ…ドン……リザードン……」


「………」


アイツはまるで安心させるかのように俺の名前を何度も何度も繰り返し読んで。


「んくぅ…んッ……だ、じょー…う………らょ……」


「え………まっ、我慢できねーっ……くそっ―…ッ!!」


「は、やっ、ひぃっ…激し、ぃッ……やぁっ…くあぁぁ―――っッ!!」
















『 大 丈 夫 だ よ 』



俺が我慢出来ずイってしまい、アイツもそれに吊られイってしまったが、最後に聞こえた優しさの言葉。






どうしてお前はそんなに優しい?

主に捨てられた俺を拾ってくれた時から……


どうして、


どうして、




どうして、お前は………











「そんなにっ……優し、んだ……っッ……!!」













今更ながら自分のしてしまった罪に気付いて、寝てしまったアイツの頭を、頬を、労るように、壊れ物を扱うように、撫でた。



否、撫でてやることしか出来ないから……俺じゃお前を幸せに出来ないから。











悔しさと愛しさと悲しさを抱きながら、命を、一生をかけてお前を守る。



















死んだって構わない。












俺はお前が……………



























「狂い苦しむ程、愛してる………………サトシ」





































狂い咲いた(俺の)焔。

























END

 

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