》かこ
□初めて
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何となく分かっていた。
中１の９月も終わりに
近づいて来たある日。
授業中に｢くっさー｣
(え…誰に言っとん…？)
それから毎日が悲しくて
泣きたくなるように
なった。いや泣いたんだ
あたし自身気付いたのは
結構ひどくなってから。
………………
あたしはアトピーで
かなり酷いらしくて
夜も眠れないくらい
かゆくて､…
小学生になったばかりの
頃に発病して。
友達も理解してくれてる
人が多かった。
…………………
その日は
３時間目が理科だった
いつも一緒にいてくれてた友達と教室に戻ったら
周りの子たちが
コソコソ言っているのが
聞こえた(ような気が…)
｢うわほんまや。くっせ｣
あたしはまだ気が
強かった事もあり
「は？お前らそんなん
言ってなんなん」
みたいな事を言ったんだ
あの時は怒りすぎて
こんな冷静には言ってないけど。
「は？ﾐｽﾞｷはあんたに
言ってないし。どんだけ〜｣と馬鹿にした
あたしは悔しかった。
こんな事でと思うかも
しれないが…。
チャイムがなり
社会の担当が来たので
席についた…
あたしは１番前で
後ろ２人と斜めと左から
ｸｽｸｽ？というかなんか
聞こえて､
悔しくて耐え切れず
涙が出てきそうになった
堪えたけど。
あたしにはその場で
泣いて先生に訴えると
いう事が出来なかった
あいつらは信用もあったし､あたしより頭が良かったからかな…。
手が震え､視界がぼやけて。悔しくて悔しくて。
奴らの一人が当てられ
平然と答えていることに
さらに頭に血が昇り
悔しくなった。
…………………
50分の授業もおわり
給食の準備が始まった
あたしは調度当番では
なく､友達について来て
もらい水道近くで
大泣きした。
何も言わずただ
友達は横に居た。
涙がどんどん溢れて。
アトピーで臭うのも
分かっていた。
一生懸命洗っても洗っても朝になると掻いて
体液が出ているし。
自分では どうにも
出来なかった。
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つづく